地震雲の目撃情報が集まる掲示板

>>15251 ぐりぐりさん

> 屋島の山頂かほぼ垂直に立ち上がる雲はどのような構造になっているのでしょうか？

地上から成層圏までの大気は「高度ごとに風の向きと強さの異なる層」が幾重にも重なっています。もし仮に縦方向に立ち上がった雲があるとすれば、この写真

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/www.flickr.c
om/photos/leebennett/sets/72157615342214244/

のように、層毎に異なる風に流されて形が崩れてゆきます（この写真は2009年3月15日に日本人宇宙飛行士若田光一さんを乗せたスペースシャトル、ディスカバリーの打ち上げ時の航跡）。

一方、屋島の標高は約300mですから、もしこの雲が垂直に立ち上がっていると仮定すると、写真の上の端は高度4,000m付近になりますので、その高さまで形を崩さないということは、まずありえませんし、上に述べた「層」ごとに含まれる水蒸気量も異なるため、このように一様な雲が生成されることは不可能です（積乱雲のように強い上昇気流に乗って生成される雲は別）。

説明が回りくどくなりましたが、このように「立ち上がって見える雲」の正体は、ほとんどが、地面と水平に横たわった雲です。
この雲の場合、巻雲や巻積雲のように見えますので、これらの雲ができる高度、つまり5,000〜10,000m前後に水平に横たわっている、と考えるのが自然でしょう。