地震雲の目撃情報が集まる掲示板

> 2016年11月10日11時半ごろ東京都八王子市上空に地震雲が発生。多くの方が目撃しています。方向は富士山の左側に向かって伸びている静岡県方面震源。
11月10日の地震雲の写メ?を何故今頃？

後出しでも一向に構わないが、平行な雲が何本も走っている状態を「波状雲」と呼ぶ
https://goo.gl/nkNPrU

気象や雲の知識を学ぶ機会に恵まれなかった人たちからは不思議がられ、
見た目のインパクトや気持ち悪さ以外に何の理由もなく地震雲扱いされたりしてきた、
かわいそうな雲だ

その発生要因は、風向や風速の異なる空気の層がこすれ合う境界が波打つ、ただそれだけのありふれた気象現象だから、もし投稿された雲の正体がこれならば、怖がるべき現象を告げるものではない

一方、この掲示板の「地震雲の形あれこれ」の中に、そういった既知の「波状雲」と見た目そっくりな「波紋状地震雲」が紹介されており、その可能性を懸念する人もあるだろうが、知っておくべき要点がひとつだけある

それは、「波紋状地震雲」を提唱した自称地震雲研究家の上出氏が、上で紹介した「波状雲」の存在を知らずに提唱してしまった、という偏った現実だ

つまり、まだ仮説レベルにも到達していない思いつきレベルとしか言えないため、今後の誠実な研究に期待したい

専門的な事はわかりませんが、写真の雲が地震雲なのか気象的な雲なのかというよりも
災害に対して備えをする気構えができれば良いのではないでしょうか？
雲が何なのか追求場所ではないと自分は思いますよ。

> 雲が何なのか追求場所ではないと自分は思いますよ。

同感だ

オレは、雲の正しい基本知識が欠落したまま地震雲の関心だけが高まるというアンバランスが、物事を遠回りさせる事例を限りなく目の当たりにしてきた

だから、雲の正しい基本知識を持つ、程度の簡単なことが、地震雲に対する関心の「質」を高めることに貢献すると信じている

> 専門的な事はわかりませんが、写真の雲が地震雲なのか気象的な雲なのかというよりも
> 災害に対して備えをする気構えができれば良いのではないでしょうか？

地震国日本で「気構え」だけで終わってしまうのは危険だ
「防災行動計画」といった具体的な中身を伴うことは欠かせないはずだ

1) 平常時に常時継続しておくべき、負担の小さな防災行動
2) （地震前兆、地震雲、その他予知情報を得た）ここぞの時だけ発動する、負担の大きな防災行動
というメリハリのある２段階に分解して計画し、実践することを推奨したい

「東京防災」というガイドブック
https://goo.gl/CvKbm7

プロローグ ＞ 表紙・目次・今やろうマーク
のP12/13には「今やろう10の防災アクション」として、地震災害に備えて定期的／継続的に実施すべき行動が具体的に紹介されている

この掲示板を訪れる利用者各位は、地震前兆や地震雲に注目するくらい防災意識が高いはずだから、1)については普段から「今やろう10の防災アクション」程度はクリアしておくべきで、それを済ませておくだけで、それなりの地震災害が発生しても身の安全が確保できる根拠のある安心感が得られるはずだ

心の中で「根拠のある安心感」が占める割合が増えれば、現時点では実用性の有無まで判っていない地震雲に頼りがちな気持ちにも変化が生まれるだろう

一方、普段1)の対策をクリアしている上にさらに積み増す、2)の防災行動としては、平常時には負担が大きい

・外出予定をキャンセルする
・地下街に入らない
・エレベーターを使わない
・遠方に避難する
・自宅倒壊に備えて車の中や庭に張ったテントで寝る

など、さらに踏み込んだ積極的防災行動が当てはまる

これらの発動の判断材料として地震雲を位置付けておくことを勧めたい

（前兆や地震雲報告を見て、1)を実施することにした、というコメントをよく見かけるが、それは普段の意識と対策が甘すぎる）

最後にもう一言追加しておく

今のところ、地震雲について解明されたことは何一つ存在しない、という実情を正しく理解しておくことだ
地震雲を否定するわけではないが、肯定できるだけの実績や理論がどこにも存在しないのが実態だ

そんなものに頼ってここ一番の大切な判断をすべき際に誤った行動を選択すると、逆に家族の安全や幸福を損なう懸念があるから十分に注意されたい

地震よりもっと怖いのはそこだ