地震雲の目撃情報が集まる掲示板

> 今日夕方、西側太陽の横に地震雲みたいな雲がありました

時計の11時〜5時の角度で見えている雲のことであれば、最も高いのは飛行機雲の可能性

> 縦に伸びる雲

この掲示板への投稿時のコメントを見ていると、実際には水平に横たわって地平線の彼方に飛び去る飛行機雲を、そのように錯覚してしまう人が非常に多いことがわかる

この写真では、問題の雲は照明灯のあたりで消滅しているが、これが消えずにいたらどんな見え方になるかを想像してみるといい

> 寒暖の影響でなかったら怖いです。

広義では「寒暖の影響」と言えなくもないが、正確にはそうではない
・・・が、この雲を怖がる必要はない

2018/3/4 8:10のひまわり8号の画像
https://himawari8.nict.go.jp/himawari8-image.htm?sI=D531107&sCl=true&sClC=ffff00&sS=8&sNx=2&sNy=2&sL=-432&sT=-569&wW=1076&wH=611&sD=1520118600000

と照らし合わせてみると、六甲連山に沿って発生した雲であることがわかる
さらに鈴鹿山地〜紀伊半島〜四国〜山陽／山陰地方にも目を広げてみると、山の稜線の東〜南側に雲が発生している共通点に気づくだろう

一方、天気図や天気予報を確認すると、今日は「南から暖かく湿った風が流れ込む」気象状況にあることもわかる

これらから総合的に判断すると、これらの雲の発生要因は、「南から流れ込んだ暖かく湿った風が山で上昇してできた」ことであり、地震前兆でもなければ寒暖の影響でもないといえる

気象や雲に関する入門書は多種多様あるから、このような関心を抱いた機会に、雲の発生原理について学んでみることをおすすめしたい

> 記録まで

同時刻のひまわり８号の衛星画像を確認すると、同じような波状雲は、きわめて広い範囲で発生しており、震源地である西表島を指し示すような気配はまるでないことが確認できる
https://himawari8.nict.go.jp/himawari8-image.htm?sI=D531107&sCl=true&sClC=ffff00&sS=7&sNx=1&sNy=4&sL=-208&sT=-93&wW=1261&wH=611&sD=1519774050000

波状雲のことを地震雲扱いしはじめたは、いったい誰がどんな実績に基づいて、なのだろう

> 予測震央は図の赤い矢印方向となるはずですが・・・。

上の衛星画像からすると、赤い矢印方向は、275度←→95度あたりだろうか
いずれにせよ、西表島との関係はみられないが