地震雲の目撃情報が集まる掲示板

>>23767 ミルクルミさん

投稿ありがとうございます。
中には、こんな美しい朝焼を目撃できたのはラッキー、早起きは三文の得、と感じる人もいるでしょう。

> 赤い空も気持ち悪くて本当に地震が来るかもしれない。

「気持ち悪いと感じる現象を目撃したこと」
によって、なんとなく
「今後、避けたい凶事が起きる恐れ」

が頭の中に浮かぶのは、人間にそなわる危機回避本能ですが、それぞれの事象の関連を調べてみたり、それぞれの発生原理を調べてみたり、など踏み込んでみるまでは、その本能が「正しく動作」したのか「誤動作」したのか、どちらとも言えません。

私の推測ですが、「普段は赤くないもの」と認識している物体が赤く染まること全般に対して、人はそこに「血」を連想して「不気味さ」を思い浮かべるのではないでしょうか。逆に「普段は赤くないもの」と認識する物体でも「たまに赤くなることがある」ことを知っている「紅葉、鮭の婚姻色、水平線に沈む太陽、etc.」といった現象なら、不気味さを覚える代わりに、逆にそれを愛でる気持ちすら生まれてくるのも人間の心理特性です。

同じ現象を見ながら、人それぞれが持つ予備知識という相対的な部分次第で、受け入れ方が正反対になる、というのは興味深いことです。

前置きが長くなりましたが、朝焼けは、誰でも見たことがあるおなじみの現象ですが、発生原理として以下２つの条件をきちんと分解して説明した解説はあまり見かけることはありません。ということで、朝焼けはなぜ赤くなるか、正しい知識を持った上で、地震前兆の可能性を想定してみる、という順序を踏んでみるのも悪くないと思います。

朝焼（太陽の位置が東か西かの違いだけで、原理は同じなので、以下ひっくるめて夕焼と略）や夕焼を地震の前兆ととらえる仮説がありますが、これは難しそうです。なぜなら、夕焼という現象は観察地点周辺の局所的な条件だけで発生できないからで、非常に広い範囲で以下の２つの条件が満たされる必要があるからです。

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【条件１:[赤い光]の生成】地平線付近の超低空の彼方にある太陽から観測地点までの数十から数百kmにわたって太陽光を遮る雲がなく、太陽光が大気中を長距離通過できたことによって「赤い光」が生成されること。
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【条件２：[スクリーン]の存在】観測地点のはるか上空に、「赤い光」を素通しせず、照らされて赤く光る粒子（水滴、氷晶、砂塵など）が存在すること。
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もし「朝焼け」「夕焼け」に関心がおありでしたら、発生条件１、２に関するもう少し詳しい説明>>9652をご覧ください。